房総を自転車で走った感覚につながる自転車の話

自転車あれこれ思いつくまま
一輪か二輪か縦か横か
車が、作られたのは5千5百年も前だと言われています。木で作られたようです。もともと、似たようなものがないのに、新しいものを作ることはできません。くるま、という、無限の距離移動を可能にする形にたどり着くまでには、時が流れていたと思われます。自然の力が元になってはいたはずです。それまでのことなどは、歴史の研究者に任せることにしましょう。
想像を続けることにします。木をどうにか加工して、円盤を作って、座布団のようにし偉い人が座ったり、輪まわしのようにして占いに使ったり、遊んだりしたのかもしれません。円盤を立てたまま回すと、だんだんおそくなって、最後にはべったりと止まります。円盤にしるしでもつけておいて、止まったときの方角などで占いをしたとは考えられないでしょうか。
円盤を数多く使うようなときがあって、真ん中に穴をあけて棒でも通して保管したり、運んだとも考えられないことではありません。もっと都合よく推測すれば、真ん中に通した棒は、車軸に変わっていったともいえます。車は、それだけでは使えません。何かを運ぶのに使おうと思ったのなら、円盤を平行に立てて、車軸でつないで台になるものを取り付けたのでしょう。
ずうっと時代が下って、持っていた円盤を坂の上あたりで離したときに、倒れないで転がっていったのを見てしまった人がいました。あれに乗りたいと思ったかどうか、自転車を発明するきっかけにはなっているはずです。縦二輪にして、ハンドルもペダルもなく、車と車の間に乗り、足で地面をけって走らせた人がいます。二百年少し前の、面白い遊びであります。
車を縦に二つ並べても転ばないことがわかってしまいました。1885年頃に、いまの自転車と基本形が同じというのが作られています。前と後ろの車が同じ大きさになっているのです。ハンドルはもちろん、ペダルとチェーン駆動で、レースも行われています。レースは、20年たたないうちに、ツールドフランスにつながるのです。広告が支援する、あそび、なのでした。

 
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